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「農家のキッチンスタジオ」第3弾!

10月16日(火)、江別若手農業者による「農家のキッチンスタジオ(仮称)」の第3弾が実施された。前回同様彼らの畑を訪問した後、今回はそこで収穫した野菜をダイレクトにキッチンに持ち込み調理するという内容。参加者も13名と広げての挑戦だった。

この日はすっきりとした晴天、しかも無風、しかも気温高し。天が彼らに味方しているとしか思えない気象条件だった。

まずは萩原利彦さんの畑を訪問。前回はレタスを見せて頂いたが、今回は一ひねり利かせたレアな体験を用意してくれた。
       「農家のキッチンスタジオ」vol.3札幌大球収穫3 「農家のキッチンスタジオ」vol.3札幌大球収穫2


麗しき「農ギャル」が手にする化け物のようなキャベツ、「札幌大球」といって、通常のキャベツの8個分相当の大きさになるそうだ。まず町中のスーパーマーケットではお目にかからない代物だが、昭和初期までは北海道のキャベツの主流だったとのこと。それだけ1家庭でキャベツを食べていたということだろう。現在も鰊漬けを始め漬け物用に一定の需要があるようだ。どちらかと言うと・・・漬け物石になりそうな感じだけど。。。

収穫も結構荒業。まずは思い切って横に倒し土から根を抜く。そして大ナタで力いっぱい根を切り落とす。このちょっと残忍な”根おとし”に「農ギャル」たちも楽しげに挑戦!
       「農家のキッチンスタジオ」vol.3札幌大球収穫1 「農家のキッチンスタジオ」vol.3札幌大球収穫4
それを「農業男子」が優しく手ほどき(ちなみに写真は手を握っているわけではありません)。やはり若者が参加すると盛り上がって楽しい!

収穫した札幌大球を測ってみると7.5㎏。大きいものでは10㎏にもなるそうだ。当然栽培日数はおよそ180日、つまり半年もかかる。大きいと硬そうに思うがそんなことはなく、千切りキャベツにしても美味しいと言う。本日後程この札幌大球をまるごと使った調理体験をすることになる。
       「農家のキッチンスタジオ」vol.3大根収穫1 「農家のキッチンスタジオ」vol.3大根収穫2
続いて同じ『はぎわらファーム』内で大根の収穫体験。お隣の『有限会社篠津農場』で同じく大根を栽培している西脇佳代さんが解説して下さったのだが、つちは佳代さんが手にした何やら艶めかしい大根に気を取られて、話の大半を聞き落とした(スミマセン・・・)。

大根の収穫は「引っこ抜く」作業だが、仕上げに外葉で泥を優しく拭うのがポイント。印象に残った話は「美味しい大根は曲がっている」説。大根がグッと土の養分を吸い上げると体が曲がるそうだ。これから大根選びの際は意識してみよう。もっと衝撃だったのは大根そのものより葉の方が栄養価が断然高いということ。収穫した大根は1人1本ずつ持ち帰りできたのだが、つちは大根ではなく葉だけを持ち帰ったのであった。極端すぎ・・・
       「農家のキッチンスタジオ」vol.3サラダごぼう収穫1 「農家のキッチンスタジオ」vol.3サラダごぼう収穫2
『はぎわらファーム』でもう1つ面白い野菜を見せて頂いた。こちらは「サラダゴボウ」。普通のゴボウより短く、アクが少ないという。短いと言ってもそのまま引っ張っただけでは抜けない。側面ギリギリのところまで溝を掘って、横に倒しながら引き抜く。なるほどコンパクトサイズで少人数家庭には調度よいかもしれない。
       「農家のキッチンスタジオ」vol.3手洗い講習1 「農家のキッチンスタジオ」vol.3手洗い講習2
さて畑を楽しんだ後は、江別市コミュニティーセンターの調理室に移動し料理体験だ。今日はその前に最初に宮川育美”先生”による「手洗い講習」を受講。これが面白かった。手に糊を塗り込んだ後、普段と同じように手を洗う。育美先生がその手にイソジンをスプレイし、色の変化できちんと糊が落ちているかどうかをチェックするのだが、洗い残し箇所を確認することで、自分の手洗いのクセを把握できてよかった。
       「農家のキッチンスタジオ」vol.3調理・宮川豊氏 「農家のキッチンスタジオ」vol.3調理体験3
さあ主催の宮川豊さん指揮のもと、いよいよ調理体験だ。先程収穫してきた札幌大球をまるごと使った料理を6品(!)作るのだが、さすがに時間の都合で3チームに分かれて2品ずつ担当した。
「農家のキッチンスタジオ」vol.3調理体験1 「農家のキッチンスタジオ」vol.3調理体験2
左チームは・・・おっと男2女2で完璧な合コンチーム。右チーム、美人先生が教える男の料理教室。どちらにしても大盛り上がりでした!
       「農家のキッチンスタジオ」vol.3調理・札幌大球塩キャベツ 「農家のキッチンスタジオ」vol.3調理・札幌大球キッシュ
料理はどれもシンプルで手軽なものばかり。まずは「塩キャベツ」。そして「キャベツのキッシュ」
       「農家のキッチンスタジオ」vol.3調理・札幌大球鍋 「農家のキッチンスタジオ」vol.3調理・札幌大球チゲ鍋
キャベツ鍋2種。「ベーコン・キャベツのミルフィーユ鍋」「チゲ鍋」

その他千切りキャベツを麺つゆで食べる、その名も「キャベツ麺」「キャベツのミルク煮」と、本当に短時間で和洋韓キャベツ料理6品が完成した。
       「農家のキッチンスタジオ」vol.3調理・人参ドーナツ 「農家のキッチンスタジオ」vol.3調理・小豆デザート
さらにデザートとして前回の体験メニューで好評だった「人参ドーナツ」と、西脇佳代さんの自家製小豆を使った「さつまいも団子のお汁粉」が加わり、素晴らしく豪華な試食会となった。

試食中は主催の宮川ご夫妻から「食事と脳の関係」についての情報提供と今回の企画の趣旨の説明をお聞きし、最後に野菜の即売会で全プログラムが終了。13時から18時までの盛り沢山な内容だった。いやはや楽しかった!参加者も主催者も皆楽しそうなのを見て、益々自分も楽しく感じた。楽しさの連鎖反応とでも言おうか。ブログからもその時の盛り上がり様が連鎖で伝わればいいのだが・・・

さて、3回にわたり実施してきた「農家のキッチンスタジオ(仮称)」の取組内容は、11月20日に予定されている「いしかりアグリフォーラム2012」で発表される。主催若手農家チームはこれからまとめ作業に追われることとなる。

つちは「アドバイザー」などという大義名分を頂きその全ての過程に参加したのだが、お陰様でこちらの方こそ多くの教えを授かった。以下、個人的な意見だが、今回学んだことを書き留めておきたいと思う。

この取組の特筆すべき点は次の3点だと思う。

1つは若手農業者(20代~30代前半!)が同年代に向けて情報発信したこと。

発端は主催の宮川豊さんが現状のいわゆる「食育活動」のあり方に疑問を抱いたことだった。ベテラン農家が担う学校行事などの「田植え」、「稲刈り」は、意義深いとは言え、どれも判で押したようで魅力を感じなかったようだ。そんな思いを察してか、奥様の育美さんが投げかけた「あなたがやりなさいよ。」という一言をきっかけに、若手農業者だからこそ出来る「食育」を実践することになったのだ。

試行錯誤の3回だったが、結果的にはごく自然に、感覚が似通った同世代と対等に交流するというスタイルに落ち着いた。恐らく最初に宮川さんが「食育」という言葉に抱いた違和感は、農業のプロが”食を司る”者の責任感で「教育する」というスタンスにあったのではないかと思う。

この「キッチンスタジオ」では、明らかに参加者以上に主催者が楽しんでいた。そんな遊び感覚で日本の農業振興に寄与するのか・・・と疑問視もされようが、つちは色々なアプローチがあっていいと思う。若手農業者が活き活きと働いているのを見せること、それだけでも農業の魅力は伝わるし、応援したいという思いのきっかけになる。それこそ若手農業者にしかできないことなのだから。

2つ目は複数の農家が連携して1つのプログラムを実施したこと。

これは画期的だと思う。意外かもしれないが、近隣農家で協力しあってこういう対外活動をするという実例はなかなか見られない。「食育」に積極的に取り組んでいる農家というのは、どちらかというと地域でも1つ抜きんでてしまって、単独で何事も出来てしまうのだ。

今回のプログラムは、3つの農家が収穫体験や調理体験などを分担して、互いに補い合い負担も軽減することで完成した。それが結果として内容を充実させ交流の幅を広げた。弱みを強みに換えたわけだ。これもお互いの未熟さを自認している若手だからこそできる、柔軟な発想だろう。

最後3つ目は、親世代の理解が得られなくても実施できたこと。

これは言及すべき事ではないのかも知れないが、一番重要だと思うから敢えて書こう。実は今回の取り組みに対し、宮川さんのご両親は理解を示していないそうだ。世代間のギャップがあるのは無理もないことだ。

今回ご両親の具体的なバックアップはなくとも実施できたこと、そしてこれからもやっていけるという手応えを得られたのは、仲間の協力があったためと、最強の味方が付いていたこと。それは人生の伴侶、妻の育美さんの存在だ。彼女は常に夫の尻を叩き、時に夫を引っ張り上げ、ずっと支え続けた。そういう強い味方が1人でもあればやっていけるということを、この実践を通して証明してくれたと思う。

そして付け加えるならば、反対しようとも、先代が現役で基盤の営農を支えていてくれている今だからこそ、彼らは色々な挑戦ができるのだ。

「若手ならではの食育」が可能なのか - この疑問に今回彼らは十分応えてくれたと思う。そのこと自体が大きな功績だと思っている。

あとはフォーラムでそれをどれだけ伝えることができるか。もし伝えられたら、「若手ならではの食育」が劇的に広がっていくことだろう。期待したい!

2012.10.25 | | Comments(2) | Trackback(0) | 江別

コメント

北海道の野菜!!

つちさん、福岡も朝晩は冷えてきましたよ。
相変わらず、素敵な・・美味しい体験されてますね!!
北海道へ行くたびに「こんな野菜があったのか」と、初めて食べるものに感動してますが、
つちさんのブログを見てると、まだ私の知らない野菜がいっぱいです。
札幌大球・・・食べ応え、というか、かなり使えそう~
野菜だけじゃなく、北海道外に出ない食材って、多いんでしょうね・・・

ところで、Hiroko先生のブログに、つちさんが訪問されたことが書かれてましたが・・・
先生が札幌でレッスンされることを知って、
「札幌でバスケットを編んでる人はいるのかな?」と思ったことが、
こちらののブログに繋がりました。
つちさんが書かれてたように、
札幌で、沢山の人にナンタケットバスケットを見てもらう機会があればいいですね。

2012-10-28 日 19:16:19 | URL | corotomo #N3rgHghs [ 編集]

corotomo さま

札幌大球は、札幌と名前が付いていますが、札幌でも知らない人の方が多いと思います。

ただ、漬け物人口の多いエリアに行くと、この時期直売所に山積みにされています。道外の人が見たらビックリですよ!

ナンタケットバスケットは作るとなると、型や工具が必要でむずかしいですが、まず作品としてもっとアピールできたらいいですね!

2012-10-30 火 20:53:18 | URL | つちばく #- [ 編集]

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札幌市在住でなぜか「江別」好き。友達は殆ど江別、そして農家・・・

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