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『農楽蔵』(のらくら)~人生=農業=自然

森町の「ナンタケットバスケット」作家=竹島泰子先のご自宅兼アトリエを後にし、北斗町を経由して函館方面へ。

道中「スズボク」=『鈴木牧場牛乳』「牛乳ソフトクリーム」を食べ、『パンとお菓子の店コワン』のシンプルパンを購入。黒毛和牛の『おぐに牧場』直売所に寄るも、生肉の翌日までの持ち歩きは無理と何も買わずに後にする。

スキマなく予定の旅程をこなし、本日もう1つの本命、北斗町文月のドメーヌ『農楽蔵』を目指した。

『農楽蔵』は、佐々木賢さん佐々木佳津子さんご夫妻が立ち上げる新しいワイナリーだ。只今函館市内にワイナリー建屋を建築中。この日はワイン用ブドウを栽培中の畑へお邪魔した。
       『農楽蔵』1 『農楽蔵』2


若いご夫妻は醸造と葡萄栽培を学んでいたフランスで知り合い、お二人でワイナリーを立ち上げるため、2011年からここ文月の函館市街を見下ろせる傾斜地で葡萄栽培を始めた。

伺った時は佳津子さんが野菜畑の、そして賢さんが葡萄畑の除草中だった。とは言っても雑草はある程度を残す。ここは以前一面野菜畑で、土に化学肥料による栄養分が多く残っているため、今は雑草にそれを吸わせる目的もある。そして土地の個性が生きたワインを作るためにも、この地の雑草と共生させながら、出来るだけありのままの自然環境の中で葡萄を育てたいという考えもあるようだ。

無化学農薬栽培、無化学肥料栽培を理念に掲げるが、形式的な農法にはこだわっていないよう。『農楽蔵』(のらくら)の名前が示す大らかで自然体な思想が垣間見られる。
       『農楽蔵』佐々木賢さん 『農楽蔵』佐々木佳津子さん
昼の見晴もいいが、夜は100万ドルの夜景が裾野に広がる絶景の地、しかし海からの風がもろに吹きあがるという怖さもあるようだ。太平洋に面したこの土地は、調度ブドウの開花時期に海からの冷たい風にさらされる。それがここでのブドウ栽培の難しさだと言う。

シャルドネ品種を主体に栽培している理由の一つははこうした厳しい気候条件に強いからだそうだ。自家農園での収穫ができるまでの間製造しているワインは、乙部町から購入したブドウを使っているそうだが、そのシャルドネも非常に高品質とのこと。

ただシャルドネ単一ではなく、枯れたシャルドネの後には別の品種を補植していく予定だそうだ。これはブルゴーニュでも実践していた方法で、補植した数%の異なる品種を一緒に仕込むことで、より複雑で深みのある香りのワインに仕上がるという。『農楽蔵』のワインは単一品種ではなく、”この土地のワイン”という形でリリースする予定だそうだ。
       『農楽蔵』3 『農楽蔵』4
2011年に最初に植えた苗木を案内してもらった。伸びやかに育っている。写真撮りのための1本を佐々木さんは葉の色などを見ながら選んでくれた。濁りのない若草色の葉の下には同じ色をした実が生っていた。来年には収穫できるかもしれないと言う。当然のことながらつちには全く見分けがつかないが、佐々木さんは1つ1つの苗の品種からクローンの違いまでを説明して下さった。シャルドネだけでも数種のクローン、その他ピノノワールやソービニヨンブランなども栽培し、この土地に合う品種やクローンを見極めて行く予定だそうだ。

ワイン造りについて、佐々木さんは「自然派」という言葉を使わなかった(と思う)。今のところ、赤は亜硫酸無添加、白は少量の添加というのが大まかな方向性のようだが、添加する場合のタイミングや量についてはその年のブドウの質などにより見極めるのだろう。「自然派」の定義自体つちにははっきりわからないが、佐々木さんは恐らくそういった概念にもこだわっていないのではないだろうか。

『農楽蔵』のHPには”農楽には、「曲がって、振って、農を楽しむ」「野良仕事」「どこにも属さず、自分たちの理想を追い続ける」という意味が込められています。”という記載がある。

ブドウ畑で佐々木さんご夫妻と1時間ほどお話をさせて頂いているうちに、何故か別の人種を見ているような切なさを感じた。自分はそんな風に理念を描いて仕事をして来ただろうか。そもそも「農業」って仕事なのかなぁ。

もちろん「野良仕事」だから仕事には違いないのだが、この方々にとって農業は仕事以上に「生き方」そのもの。その生き方、営みはこの土地の自然の一現象であるかのようだ。

若いお二人の美しい姿と同時に、農業という”仕事”の特殊性と尊さに感動してしまった。

9月には乙部町のメルロとヤマソービニヨンを使った赤ワインがリリースされる予定だそう。佐々木さん曰く「かなり面白いワインに仕上がったと思う。」とのことだ。これからの『農楽蔵』の物語をワインリリースとともに辿って行くのが楽しみだ。

2012.09.06 | | Comments(0) | Trackback(0) | 出張報告!

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Author:つちばく
札幌市在住でなぜか「江別」好き。友達は殆ど江別、そして農家・・・

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