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「江別に生きる」

と言っても、ついに江別に移住するという話ではない(当分札幌暮らし・・・)。

どうも体調が一進一退といった感じなので、最近は本をよく読む。そんな中で一番の発見だったのが、「江別に生きる3 小森忍の生涯」の1冊。

小森忍は明治22年に大阪で生まれ、終戦後の昭和24年、59歳で江別に移住、昭和37年、72歳で生涯を終えるまでの13年間江別で活躍した人物。

陶磁器の研究に一生を捧げ、野幌に『北斗窯』を開いてからは道内の原料土やアイヌ文様の調査、研究に打ち込み、「北海道の環境と北郷の美」を盛り込んだ作品を数多く生み出した。

陶磁器研究者としての人生を歩み始めた「京都市立陶磁器試験場」における同僚は、なんと「民藝運動」柳宗悦とともに活動した河井寛次郎浜田庄司の2名であった。

しかしその後の小森忍歩みは、1つの時代を作った同僚2人華々しい活躍とは全く違う方向へと進んだ。正直つちも小森忍の名を今回初めて知ったのだ。

小森は「”やきもの”は総合芸術だ」との信念から作品に名前を記さなかったそうだ。また高級品ではなく、良きものを日常一般に使われるよう多作することを目指していた。でもこれって「民藝運動」が価値を見出した”日常の用に供されてきた無名の器”と共通するではないか!

共通する理念を抱きながら何故かその後両者の人生は交差することがなかった。しかし還暦を前にして新天地の原土を一から研究し、寒冷地の気候と戦いながら、北海道の総合技術たるやきものを作り上げた小森の人生は、「民藝運動」にも匹敵する偉業だと思う。

『江別市セラミックアートセンター』「小森忍記念室」でその作品を観た。感じたのは『日本民藝館』を観た時のような新鮮さや驚きではなく、地味だけれど、時代も空間も超越した遺跡のようなイメージ。未知であり、またリアル。

目標とする中国宋代の理念「土を化して玉となす」を貫き通した小森の人生もまた、発掘された遺跡のように感じられた。

2012.07.03 | | Comments(0) | Trackback(0) | 未分類

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札幌市在住でなぜか「江別」好き。友達は殆ど江別、そして農家・・・

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