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旅するギャベ展

先週末のこと、『家具工房 旅する木』で行われた「旅するギャベ展」を訪れた。旅する”ギャル”じゃなくって、”ギャベ”ね。
       『旅するギャベ展』作品6 『旅するギャベ展』作品7 
ギャベ(GABBEH)とは・・・「長い毛足をもつ敷物」を意味する、イラン高原の遊牧民手織の絨毯。イランの絨毯だから紛れもなく「ペルシャ絨毯」なのだが、よく知られる複雑な幾何学模様のものとは全く趣が違う。

「田舎のペルシャ絨毯」と、ギャベ・インポーターのトニーさんが流暢な日本語で言い表すように、遊牧民の生活必需品であり、親から子へ代々引き継がれる民衆文化でもある。

遊牧民は羊と共に暮らし、その毛を刈って紡ぎ、山野の草や実などで染め、手織る。草原にテントを張り生活する彼らにとって分厚く丈夫なギャベは必需品。冬は暖かく、夏は涼しいのだそうだ。

それでは今回お目にかかったギャベのいくつかをご紹介。ご鑑賞のほどを。


       『旅するギャベ展』作品1 『旅するギャベ展』作品2
”長い毛足”というだけあってかなりの厚みと重さを持つ。模様といえるものは殆どパターン化された人、動物、家などで非常にシンプル。むしろ鮮やかな色のグラデーションのみで表現する力強いアートである。

染色はやはり大地の恵みで。赤は茜、茶色は胡桃などが使われるそうだ。
       『旅するギャベ展』作品3 『旅するギャベ展』作品4
実際に手に取ると、素朴で骨太な印象だが、実に緻密に織られているのが分かる。

イラン高原にはガシュガーイー族、ロリバフ族、アマレバフ族、シェキャール族、カシュクーリ族など、いくつかの遊牧民が生活しており、各々作風が異なるそうだ。最も大きな族、ガシュガーイーは大らかなデザイン、ロリバフは図案化したデザイン、アマレバフやカシュクーリ、シェキャールなどは目の細かな織が特徴のようだ。

ちなみにラムの毛を使った細糸のギャベは滅多にお目日掛れない貴重なものとのこと。
       『旅するギャベ展』作品5 MY first ギャベ
実は遠い昔からギャベ(・・・という名前だとは知らなかったのだが!)に憧れていて、いつか本物に触れたいと思っていた。それが今回実現したのである。しかもギャベだけを集めた、こんな機会が巡ってくるとは!

この日、理想のギャベを見つけた暁には買う気満々で出かけたのだが、お目当てのインディゴはサイズが大きすぎ。購入を諦め、写真撮影用に色々な色合いのギャベを広げてもらったところで、その中の1枚にぐっと心を引き寄せられた。

欲しいと思っていたインディゴとは正反対のレンガ色。しかもほとんどデザイン性はない。しかし眺めれば眺めるほど、実際に体が温まるように感じるのだ。

「眺める方向や光の加減でも全く印象が違うんですよ。」

と言われ、ぐるりとギャベの周りを歩いてみると、本当に色合いが全く違って見える。結局このギャベを購入してしまった。明るい赤レンガ色はザクロで染めているそうだ。
       トニーさん足下 トニーさん
この「旅するギャベ展」を主催したのは、『Bokkara Trading Company』のトニーことアントニー・ディコスタさん。札幌在住のペルシャ絨毯のインポーターだ。

イラン人のトニーさん。しかしあまりに流暢な日本語で、どこかノリは大阪系?靴下がとってもステキだったので、どちらでお求めになったのか尋ねたところ、「ニッセン」とのこと。

そんな楽しいトニーさんにギャベの魅力を一言で表現してもらった。

「ギャベは生き物」

ギャベは家の中で我々と同様、呼吸をし、歳を取るそうだ。

「ギャベの魅力は5年後に解る」

その家の空気を吸いながら次第に馴染んだ色合いになって行く・・・それをトニーさんは”枯れる”と表現する。本物のギャベは枯れた時に内なる美を放つということだろうか。日本の”わび・さび”にも通じるようだ。

ギャベを手にしたからには、人間も揃って美しく枯れたいものだ。
       『旅するギャベ展』織機 『cafe工房そよ風とつむじ風』洋なしと杏のタルト
ギャベの織り機を操りながらもトニーさんのトークは続く。

その後は会場となった『家具工房 旅する木』のカフェ部門『cafe工房そよ風とつむじ風』へ。「洋ナシと杏のタルト」のこんがり焼き色のついた生地がとっても嬉しい!

そもそも今回の催しは、トニーさんと『家具工房 旅する木』の須田修司氏が十数年来のお付き合いであることから実現。もちろん木の家具とギャベの相性は抜群である。

”狭いながらも楽しい(?)我が家”に「My First GABBEH」を敷いた。不思議とその上だけがイラン高原の大地を切り取ったように見える。

この1枚が我が家の中で枯れて行った時、どんな風景が見えるのだろうか。我が「旅するギャベ」の物語が始まる。

2011.10.15 | | Comments(2) | Trackback(0) | 未分類

コメント

ぬくもり♪

なんとも暖かみのある色あい&風合いのペルシャ絨毯ですね…!

「ギャベ」初めて知りました。つちさんは、長年あこがれていたんですね。
素敵なギャベを購入することができて、良かったですね!

どのギャベの色あいにも柄にも、とても心を惹かれるものを感じます。
茜、胡桃、ザクロ…。
草原に生きる遊牧民の人々が、日々の生活の中で見つめ、手に取り、糧としてきた大地の恵みの色あいそのものなのですね。

つちさんのご自宅をあたたかく(夏は涼しく)彩ることとなったレンガ色のギャベが、
歳月とともにどんな表情を見せてくれるのか…。
またひとつ、新しい楽しみが増えましたね…!♪

2011-10-17 月 23:49:00 | URL | さざぴ #d819E29w [ 編集]

さざぴさま

マイ ギャベ・・・早くも我が家に馴染んできてますよ!

いい色です。何だかツヤが出てきたような気がします。

羊の毛に含まれるラノリンオイルでしょうか?

ともかく愛着が湧きます。大事に育てないと!

2011-10-22 土 13:15:05 | URL | つちばく #- [ 編集]

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札幌市在住でなぜか「江別」好き。友達は殆ど江別、そして農家・・・

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