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限界集落と言われる床丹へ

床丹・・・ご存じだろうか?

さくらんぼの『善盛園』のある、石狩市浜益区幌地区をさらに北上。そこに限界集落と言われる地域がある。

”限界集落”とは、「人口の50%以上が65歳以上の高齢者になり、冠婚葬祭など社会的共同生活の維持が困難になった集落」と定義されているそうだ。全国では12%超、北海道では9%前後の500の集落が、この限界集落とも言われる。

その中の1つ、床丹は、現在9軒、12人(男5人、女7人)が暮らす。一番最年少が68歳の男性とのこと。1人暮らしの方は、冬は札幌で暮らしている。かつてはニシン漁で栄えたが、昭和30年代、ニシンが獲れなくなってから急速に人口減少が進んだ。

なぜ、其処へ・・・実はつちもよく解らず参加したのだが、毎月恒例の辻野建設工業㈱主催「まちなか暮らし研究会」の一環である。

札幌から車で2時間。途中オオルリなど、札幌では見かけない色鮮やかな鳥が目の前を横切ったり、美しいさえずりがこだましていたり、近づくにつれ感性が研ぎ澄まされていく気がする。

車を降りた瞬間、匂いが違うと感じた。甘いハチミツのような香り。どこから・・・と思い、見渡すと、道路脇の一面にシャクの花が満開だ。シャクがこんなに美味しそうな香りだとは、札幌に居たら全く気が付かない。

さっそく、小さな川に寄り添うようなこの集落へと入っていく。案内は、昨年からこの地を取材し続けている北海道新聞社の記者の方。

「今ちょうどタケノコのシーズンで、皆さん朝から山に入って採ったものを、茹でて皮むきの作業をしています。」
       床丹たけのこ2 床丹たけのこ1


1軒の家の前にはタケノコ茹で用と思われる釜と、すぐ隣にはタケノコの皮の山が見える。しかし人の姿はない。集落の生活はやることがいっぱい。このタケノコを旬のうちに採って瓶に詰め、自分たちの1年分の貯えとして、そして親戚や友人へのお土産にするのだ。

冬の間札幌で暮らしている方達も、春には必ず戻ってくる。何故かと言えば、札幌には自分のやることがないからだと言う。

春はその他、フキ、ワラビなども塩蔵、夏には家の前の小さな畑を耕し、秋にはキノコ採り、釣りもする。そうして冬に備える。いわば、昔から続く自然の中での人間の営みそのままだ。
       床丹1 床丹2
昨年の豪雪で潰れた空家が痛々しいが、綺麗に積み上げられた薪、定植されたばかりの苗が整列する可愛いミニ畑、清流を上手に生活に利用している様子などを見ると、”寂れた”という印象はない。よほど札幌の我が住処の方が荒廃した雰囲気だ。

この日、わざわざ4人の住民の方が会館に集まって下さった。お話を聞く限り、買い物も支障なく、各家庭には大型テレビもあり、不自由は感じていないようだ。感心したのは80歳代後半の方を含め、女性はきちんと化粧をし、髪は美しくセットされていたこと。どこで髪を切るのだろうか・・・?
     床丹の皆さん 床丹やまめ
さて、お話を伺った後、タケノコ採りをする現場まで案内して頂いた。途中、川釣りしている方に出会った。6月から解禁になったやまめを釣りに留萌から来たとのこと。

残念だったのが、ゴミの散乱が目立ったこと。この時期多くの人が、山菜採りや釣りを目的に都会からやってくる。そしてゴミを置き土産にして去るのだ。

帰り際、1人の住民の方に「限界集落」と言われていることについてどう思うか尋ねてみた。その方は田舎が嫌で、札幌で働いていたが、結局戻ってきたのだと言う。床丹の暮らしをいいとも、悪いとも、また「限界集落」と言われていることについても、特別考えることはないようだ。

つまらない質問をしてしまった。皆さんは自然のままの生活をしているだけなのだ。そして、ここが彼らの帰る場所、「居場所=地域」なのだ。

ところで、当たり前のように採るだけ採って、ゴミを置いて行く人にとって、居場所は何処なのだろう?居場所にゴミは捨てないよね?もしかしたら自分の家、または部屋くらいにしか居場所はないのかもしれない。

限界集落、床丹に棲む人達の居場所は、少なくとも家の中だけではない。自分たちの生活を支える山や川も全てだ。

限界集落こそ、最後の楽園? いっそこのままエコミュージアムにできないだろうか?

2011.06.10 | | Comments(0) | Trackback(0) | 未分類

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札幌市在住でなぜか「江別」好き。友達は殆ど江別、そして農家・・・

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