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エゾ鹿猟を見た!

1月28日(日) 東京から帰札した翌日、再び十勝・上士幌へと旅立った。目的は今シーズン最後となるエゾ鹿猟を見るためだ。もちろん初の経験。この冬、度々食してきたエゾ鹿がどのように狩猟されているのか・・・その現場を訪ねた。

上士幌町役場の紹介で北海道猟友会上士幌支部の皆さんと同行させて頂くことになった。出発は朝8:00。4台の車に各々3~4名が乗り込み、無線で交信しながら、まずは狩場探しだ。
                  20070202152347.jpg


車を流しながら、遥かな山の斜面に鹿の影を探す。

「おい、ちょっとバック。あれ、違うかい?」
「いや、ボサだな。」

・・・なんて、専門用語が飛び交う。「ボサ」とは遠くから見た小木の塊りなどのことらしい。やっと見つけた鹿の姿をつちに見せようと、猟友会の皆さんが「ほら、今動いた。あそこだよ、あそこ!」と説明してくれるのだが、いくら目を凝らしても全くわからない。最後の最後に漸く見えた生き物は、微かに鹿らしき形状をしているのがわかる程度。さすが、ベテランの猟師の目は鋭い。

1時間半ほど移動し、足寄の山中に最初の狩場を定めた。

      20070202152409.jpg 20070202152428.jpg

今回つちがピッタリマークした富田さん。狩猟歴40年以上の大ベテランだ。会のメンバーは40名ほど。平均年齢は60歳とやはり高齢だ。若いメンバーの加入状況を聞くと・・・
「3年に1人入るかどうか・・・」
とのこと。ちょっと淋しい数字だ。
「今の若い人は遊びを選べるし、わざわざ寒いところへは来ないんじゃないかなー?」
では狩猟の魅力は?
「そりゃー空気のいい大自然の中で生き物追いかけるなんて最高よ。獲れなくたっていいんだ。仲間と一緒に探すだけでも面白い。」

確かに狩猟は協働作業。皆さんが行っているのは「せこ猟」と言って、追い手と待ち手に別れてグループで獲物を囲い込む方法。追い手は山の尾根方向から花火などを使いながら、鹿を待ち手のいる山の下に追い込んでいく。追う方向と待つ場所、各々の読みとコミュニケーションが毎回の狩猟結果を左右する。
                  20070202152439.jpg

待ち手となった富田さんは注意深く地形を見ながら、待機場所を選ぶ。あとはひたすら音を立てずにじっと待つのみ。銃の技術よりも、鹿の生態や地形、気象条件などからどこで待ち構えるかを読む方が、経験を要する狩猟の醍醐味だという。

約1時間の待機の末、この山に鹿はいないという結論になり、残念ながら射止める瞬間を見ることはできなかった。しかし、別のグループが1頭の雄鹿を倒したというので、全員で引き上げに向かった。

              20070202152527.jpg

この日唯一の獲物。シーズン中グループで獲ったのは100頭ほど。過去300頭近く獲れたこともあるというから、今シーズンは少なかった。一番の要因は気候だという。降雪が少ないので山の下手は残った雪が氷状で硬い。鹿はこれを嫌って余り下へ降りてこないそうだ。いずれにしても、鹿も賢い。そう簡単には獲れないのだ。
                   20070202152554.jpg

雪の斜面を運ぶのは大変。これを上士幌の解体所に運び、即自分達で枝肉にする。今はメンバーで分け合っているだけで、販売はしていないとのこと。しかし地元で獲れたものを地元で頂けないのはすごく残念だ。鹿狩りの現場を見た後だけに、なおさらそう思う。

ひたすら鹿の足音を待っている時の緊張感、ピリッと肌を切るような空気、透き通る白い風景・・・その中で鹿と人間が知恵を競って相対峙する。そんな躍動感を感じながら食べ物と向き合えるのは地元の特権だろう。来シーズンは上士幌でそんな食体験をしたい!
              20070202152608.jpg

2007.02.02 | | Comments(3) | Trackback(0) | 出張報告!

コメント

狩猟

イコール銃の腕前を競いあうこと、のようなイメージがあったので、
獲物との知恵くらべにおける「読み」の重要さを知り、興味深かったです。
また小説や映画などから、猟師=孤独、みたいな印象もあったので、せこ猟における仲間同士のコミュニケーションの大切さも目からウロコのレポートでした。

2007-02-12 月 09:17:58 | URL | さざぴ #d819E29w [ 編集]

私も荒くれ男(?)を想像していたら、とっても気さくなオジサン達で意外でした。じっと待っている時の寒さはあるものの、猟っておもしろいなーと素直に思いました。後継者募集中とのことです。つちも誘われたんですけど・・・

2007-02-12 月 20:49:49 | URL | つち #- [ 編集]

おお!

誘われましたか!
(^o^)つちさんは山歩きが得意だし、協調性あるし、後継者に適任かも…?!
しかしつくづく思いますが、野菜にしろ肉にしろ、食べ物って粗末にできませんね…。

2007-02-14 水 16:37:31 | URL | さざぴ #d819E29w [ 編集]

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札幌市在住でなぜか「江別」好き。友達は殆ど江別、そして農家・・・

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