スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--.--.-- | | スポンサー広告

オリーブオイルは食卓の潤滑油~『Primolio』(プリモオーリオ)

宮の森イタリア料理店『オットウーノ』で心と体のリフレッシュを体験した後、「アジのカルパッチョ」にかかっていたオリーブオイルの印象が尾を引き、そのまま平岸にあるオリーブオイル専門店『Primolio』(プリモオーリオ)へと足を延ばした。

ここは札幌で唯一のオリーブオイル専門店。オーナーの松村成師さんAISO認定イタリアオリーブオイルソムリエでもある。
       札幌オリーブオイル『Primolio』(プリモオーリオ)店内 札幌オリーブオイル『Primolio』(プリモオーリオ)「TUSCO農園」の初搾りオリーブオイル


棚には様々な種類のオリーブオイルが並び、その全てに生産地の州名や、香りの特徴、相性のいい料理などが丁寧に記されている。扱うのは純正イタリア産のもの。”純正”とあえて言ったのは、一般に日本で流通している”イタリア産”オリーブオイルの多くが、イタリアで瓶詰された”他国の”オリーブオイルだと聞いたからだ。

『プリモオーリオ』に並ぶのは、全て栽培から瓶詰までイタリアで為された生粋のオイル。さらに温度管理のため空輸で仕入れている。一般に販売されている輸入オリーブオイルは海上輸送で赤道付近を通過し、酸化を免れないそうだ。

しかしこれだけ種類があると逆に何を基準に選んだらいいかわからなくなる。きっと多くの方がここへは”迷いに”来るのだろう。松村さんがさっそく2種類のオイルを試飲用に出してくれた。

トスカーナ州「TUSCO農園」の初搾りオリーブオイル、ロッソとヴェルデ。赤と緑という意味だが、その印象のままに赤は暖かみのある花、緑はフレッシュな若草を思わせる。飲み比べると違いは明らかだ。

さらに野菜と相性バッチリと勧められた、太陽の国=シチリアの「カステッロ ディ ランピンツェーリ」は、そのものずばりが採れたて野菜のよう。これをかければどんな野菜も活き活きとするだろう。

こうした飲み比べをすると、自然に自分の好みを知ることができる。
       札幌オリーブオイル『Primolio』(プリモオーリオ)「カステッロ ディ ランピンツェーリ」 札幌オリーブオイル『Primolio』(プリモオーリオ)松村オーナーご夫妻
オリーブオイルの香り、味の違いは、産地の土壌、環境や、木の樹齢、品種、収穫の時期、収穫方法(手摘みか機械摘みか)、精製方法など様々な要素で決まる。ワインの世界とほぼ同じだ。

しかし松村さん曰く「収穫から搾油までの時間をいかに短くするかが一番重要」なのだそうだ。強調文「TUSCO農園」は、現地を訪問しその製造過程まで全て見てきた松村さんが間違いないと確信し取引を決めたそうだ。日本では初めて、かつ唯一の直輸入となる。

オリーブオイルの話をするだけで幸せといった感じの松村さんご夫婦。しかしそこまで虜にしたオリーブオイルの魅力とは何なのか?

実は料理人でもある松村さんは、以前ここで「カリーニ」というイタリアンレストランを営まれていた。その店をいったん閉め、昨年5月イタリア産オリーブオイルの輸入会社を設立、その販売店として再スタートした。

レストランからオリーブオイル専門店への転向、そのきっかけは・・・

イタリアでの4年近くのレストラン修行で、”豊かな人生は、豊かな食生活から始まる”ことを体感した松村さんだが、札幌でレストランをやって行くうちに当初の想いと現実とのギャップを感じるようになったそうだ。詳しくはわからないが、自分自身が楽しめなかったし、それがお客様にも伝わっていた気がすると。

「イタリアで人生を楽しむことを学んできたのに、それを伝えられていない。」

疑問が頭をもたげた時、イタリアの食卓にはいつもオリーブオイルがあったことを思い出したそうだ。

「イタリア人はいつでも、どこでも、何にでもオリーブオイルをかけるんです。オリーブオイルの瓶が真ん中に置いてあって、それが食卓を囲む人と人を結びつける重要なツールなんです。」

松村さんは札幌で、オリーブオイルの対面販売を通してそれを実現しようと決意したのだ。従って店内の商品は全て試食・試飲可。カウンセリングを行ってお客様の食生活や好みに合ったものを提案している。

さらにオリーブオイルの魅力を正しく伝えるために、月2回の「オリーブオイル講座」を行ったり、毎週土曜の昼限定でオリーブオイルを使ったランチの提供もしている。

まさにオリーブオイルという魔法の潤滑油によって、様々な人との対話や出会い、繋がりが生まれ、「今は本当に沢山に人たちに助けてもらっている」と、自ら豊かな生活を実践されている。

そういえば・・・

日本に現存する最古のオリーブの木と言われているのが、神戸市の湊川神社にあるもの。1878(明治11)年のパリ万国博覧会の折、日本での栽培を目指すべく、明治政府の働きかけでフランスから輸入した内の1本と言われる。その主たる尽力者が、日本の農業立国を唱えたあの前田正名なのである。

旧約聖書「ノアの方舟」の物語で、オリーブの枝をくわえた鳩が洪水がひいたことを知らせたことから、平和の象徴とされてきたオリーブ。正名はオリーブの木に日本の農業の未来を託したのかも知れない。

今また災害のあった日本で、松村さんの言う真の”豊かな生活”が、オリーブオイルという潤滑油によって人から人へと伝播し、実現していくことを夢見たい。


『Primolio』 プリモオーリオ                                                  
札幌市豊平区平岸3条15丁目1-1 シェモア平岸1F
営業時間 10:00~19:30
定 休 日   火曜日

土曜のみ「オリーブオイル好きのためのイタリアンレストラン」オープン
11:00~食材がなくなり次第終了

2011.04.20 | | Comments(2) | Trackback(0) | 出張報告!

コメント

興味深いです。

ワイン同様、奥が深くて、こだわればこだわるほど深みにハマってしまいそうな世界があるのですね、オリーブオイルにも…!

「イタリア産」とひとくちに言っても、果たしてその実態は…??という「純正」の件や、
空輸と海上輸送の違いなどの件、とても興味深く読みました。

私はこの歳になるまで、オリーブオイルとはディープなおつきあいをしたことがなく、
何から何まで未知の世界なのですが、
つきあってみれば「食」の楽しみがグッと大きく広がるだろうと思うので、
これから少しずつ学んでいけたらいいなあ~、との思いを今回、新たに致しました。

2011-05-01 日 23:42:29 | URL | さざぴ #d819E29w [ 編集]

さざぴさま

実は私もオリーブオイルを吟味したことなどなく、全くどういうものがいいのかもわかりませんでした。

でも1度違いを体感すると、もう日々のオリーブオイルとの付き合い方がすっかり変わりました。

まずはクセのないマイルドなものを選びましたが、松村さんのお話では、オリーブオイルに凝りだすと、どんどん好みが変わってきて、個性的なものや刺激の強いものの美味しさがわかると・・・

新たな世界に触れて、また人生が豊かになりましたよ!

2011-05-02 月 12:02:26 | URL | つち #- [ 編集]

コメントの投稿


秘密にする

«  | HOME |  »

プロフィール

つちばく

Author:つちばく
札幌市在住でなぜか「江別」好き。友達は殆ど江別、そして農家・・・

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

お知らせ!!

    


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。