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「食彩塾」報告~「クリーマリー農夢」への再訪

7月5日(日)、「食彩塾」ツアー初日の訪問先も4箇所目になると1時間以上もスケジュールオーバー。かなり慌しくなってきた。次なる目的地は旭川『クリーマリー農夢』。2年前”究極のミルクを求めて”訪れた牧場だ。

実は『ル ゴロワ』の大塚ご夫妻たっての希望で今回の訪問に至った。お二人にとってもう何年もの間ずっと来たいと思っていた念願の牧場だったのだ。つちが2年前に訪れたのも”究極の北海道産バターはないか・・・”という大塚シェフの一言がきっかけだった。

訪問時間が繰り下がったため、搾乳時間にぶつかってしまった。ちょうど表で自由に草を食んでいた牛たちが、牧場主の佐竹秀樹さんの合図でゆっくり坂を上がり牛舎へ戻ってくるところだった。
       「食彩塾」視察・「クリーマリー農夢」牛の行進 「食彩塾」視察・「クリーマリー農夢」搾乳


佐竹さんは2年前と変わらず、急がせることもなく牛が自ら牛舎へ向かうのを傍らで見守っている。人間の都合に合わない、実に”牛ペース”の酪農だ。

牛たちが行進してくると、一行から「こんなキレイな牛は初めて見た!」「美人さんだね。」などと声が上がる。においも少なく気持ちのいい牛舎にはふかふかの真新しい藁が敷かれている。

1頭ずつ搾乳するスタイルのため順番が決まっているようだ。見知らぬ一行に驚いたのか、最初の1頭がなかなか搾乳室に近づかない。何度も名前を呼ばれ1歩1歩おずおずと歩み寄る。

「あの子は市場で買ってきた牛なんです。搾乳量が確保できなくて・・・やっぱりうちで産まれた子は言葉が通じるんですけど、この子達はまだまだです。」

そう言いながら、透き通った目で佐竹さんは牛たちをひたすら見守る。やがて彼らも心を通わせるようになるだろう。
                 「食彩塾」視察・「クリーマリー農夢」佐竹さんと大塚ご夫妻
大塚ご夫妻が長年ここへ来るのを夢見てきたことを佐竹さんに打ち明け、「牛の目を見たら、大事に育てられて幸せなのがわかった。」と嬉しそうに語った。

2年前は手に入れられなかった”究極のバター”が今回は販売されていた。ツアー中細心の注意を払いながら大事に持ち帰り、心待ちにしていたそれを口にした。

シャーベットのように透き通った色、舌の上でスッと違和感なく融けて消える感触。そこにはバター=脂という実感はまるでない。「食べる牛乳」と言っていいだろう。その純粋で透明感のある味わいを楽しみながら、居心地の良かった『クリーマリー農夢』の牛舎と佐竹さん&牛の美しい目が思い浮かんだ。

かつて『ガーデンアイランド北海道2008 in 清里フォーラム』前パリ・ソルボンヌ大学総長=ジャン・ロベール・ピット氏が表現していた「味の風景」・・・味の記憶とそれを味わった場所の景観の記憶、この2つが一体となって自分の中に残ると、ふたたび時を越え、場所を隔てても、それを味わった時にその光景が目に浮かぶ。その時、その生産物とその場所は単なる物質ではなく、その人にとっての精神的価値を有するという・・・それはこのことだ、そう実感する。

これが”究極のバター”か・・・大塚ご夫妻と同じく、つちも今回の訪問で念願叶って、心に深い充足感を覚えたのであった。

2009.07.22 | | Comments(2) | Trackback(0) | 出張報告!

コメント

味の記憶

味覚と脳の関係って不思議です…。
美味しいものを食べる経験をしても、後日その味をリアルに舌の上に再現して楽しむ、ということはなかなか難しい。

(夜見る夢の中で美味しいものを食べるってことがあまりないのは、脳が味覚の再現を苦手としているせいじゃないか、と思うのです)

しかし、しかし。
何かを食べて、その味に関わりの深い体験や風景をあざやかに思い出すってこと…
これは本当に、あるんですよね。

私は菓子パンを食べると、それをよく買っていた高校の売店の光景をあざやかに思い出します。って、全然感動的じゃなくてスミマセン。

単なる物質ではなく、自分にとっての精神的価値を有するものとなるようなキラキラした味、そして風景を…
たくさん集めながら、これからの人生も歩いていけたらいいなあ。
そんなふうに、強く思いました。

2009-07-26 日 11:01:14 | URL | さざぴ #d819E29w [ 編集]

さざぴ様

ありがとうございます!

私も同じような経験をずっとしてますよ!
ミニトマトとカニクリームコロッケを見る度、それが好物でいつもお弁当に入ってた無二の友人のことを思い出します。自分のお弁当のことは覚えてないんですけどね。

不思議です!

2009-07-28 火 15:20:21 | URL | つち #- [ 編集]

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札幌市在住でなぜか「江別」好き。友達は殆ど江別、そして農家・・・

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