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我が家のグルジア問題

「グルジア」、このところ新聞に登場しないことはない国名である。突然江別からワールドワイドな話題?

・・・と言っても、我が家のグルジア問題は国際情勢から考えると、とんでもなく軽い中身だ。
しかしマニアック? そしてちょっと長い話だ・・・

発端はとある本の中でグルジアが「ワイン発祥の地」との記述を見つけたこと。
勝手ながらワインの発祥はエジプト辺りだろうと思っていたため、思いがけないところで彼の地の名を目にして、これは発見と興味をそそられた。

さっそく自称「ワイン通」という連れに「ワイン発祥の地がグルジアというのは常識か?」と確認したところ、こちらも初耳の様子。
調べてみるとワイン発祥の地とされる場所はいくつかあるようだが、確かにグルジアはその内の1つとされており、紀元前2000~3000年頃のワイン作りの痕跡がいくつも発掘されているという。そして500種以上もの葡萄原種が残っているそうだ。

そのワインはクレオパトラが涙を流して愛飲したとも、チャーチル首相が「買い占めたい」と言ったとも・・・何かと歴史の華々しい舞台に登場していることも初めて知った。

しかしもっと興味深いのが、グルジアのワインが伝統的なアンフォラと言われるテラコッタの壺で作られているという話だ。(もちろん全てではなく、またソビエト時代からニセモノが多く出回っているようだ。)


ここで連れが再び「へぇ~!今イタリアの自然派と言われる醸造家にはアンフォラでワインを作る人が多いよ。最終的にはアンフォラでの発酵が一番自然だって主張している。」と意外なことを言い出した。

アンフォラは何故か蜂のおしりのように尻つぼみになっていてそのままでは立たない壺。これを地中に埋め、その中に搾った葡萄果汁を入れる。蓋をして数ヶ月後、それは自然にワインになっているという。もちろん一定の温度管理なんていうコントロールはきかない。自然まかせだからリスクは大きい。

そのアンフォラ発酵の一体どこがいいのか・・・太古の製法を取り入れ始めたイタリアの醸造家たちの考え方は様々なようである。

樽よりもより多くの空気に触れることで適度な酸化作用が働くことや、地中に埋めることで空気以外の地場エネルギー源=大地の水分やミネラルと触れることによって、よりテロワールな(その地固有の)産物になるという考え方などなど。

しかし総じて彼らの言い分というのは”それが自然だから”というもの。「ワイナート」9月号からアンフォラによるワイン作りの一人者と言われるヨシュコ・グラヴナーの言を引用すると、「きれいな水を求める時、人は海に行かず、源泉のわき出る山に行く。昔の人がどうやってワインを作っていたのかを考え、自然とそういう結論になった」

さて話はグルジア問題だ。そのグラヴナーがアンフォラによるワイン作りを行うきっかけも、グルジアワインを飲んで衝撃を受けたことらしい。そして彼は今グルジア産のアンフォラを使用している。

最後に連れが、昨年アンフォラで自然派ワインを作っている醸造家に会ったことがあると言って差し出したのがこれ。
                   ヴォドピヴェッチ ヴィトヴスカ
同じくイタリアの自然派ワイン醸造家ヴォドピヴェッチさんに会って、そのワインを飲み、感動してボトルを持ち帰ったという。さり気なくサイン入り。残念ながらこちらはアンフォラ仕込みではないようだが、それでも色・香り・味、全てにおいてものすごいエネルギーを感じたのだと鼻息を荒くする。

それにしても我が家で沸騰中のこの問題から、グルジアが妙に気になる。肥沃な大地と清らかなコーカサスの湧き水、温暖な気候であらゆる作物が素晴らしく実るという話だ。そんな理想郷に埋められたアンフォラからどんな味のワインが生まれるのだろう? 

ふとアンフォラは何であんな尻つぼみの格好をしているのだろうか・・・とも考える。

そういえば、自然派ワインの原点であるバイオダイナミック農法の提唱者、ルドルフ・シュタイナー牛の角に牛の糞を詰めて冬の間土中に埋め、春に掘り出して水に攪拌して畑に撒くことを勧めたそうだが、牛の角を土に埋めると尻つぼみになる。牛の角の形状は内側に向かって力が働くので、宇宙から集めたエネルギーを押し留め蓄えられるそうだ。あのアンフォラの不安定な形状も何か関係するのかなとも思う。

とにもかくにも色々な意味での原点であるグルジアが、人間の利権を巡る戦場と化してしまうのは切ない。
人間が自然の一部に還る道は何て困難で果てしないのだろうか・・・

2008.09.07 | | Comments(6) | Trackback(0) | 未分類

コメント

先日、日本みつばちの会の会長のお話を伺ったのですが、蜂蜜は過熱しないと発酵してお酒になるそうで(ハネムーンの語源になったそう)広く飲まれていたようですが、その後にブドウの酵母が発見されてワインが出来たそうです。
なんだか、蜂のおしりの様な形の壺と言うのにクスリと笑ってしまいました。
勉強になります、いつもありがとうございます。

2008-09-08 月 14:07:07 | URL | ちか #sWmqaT5A [ 編集]

ちか様

またまた面白い話をありがとうございました。知りませんでした!人類最古の酒と言われているそうですね。飲んでみたいです。加熱されたり、添加物があったりするハチミツはきっといい発酵をしないのでしょうね。ホンモノかどうか調べるには、水を加えて酒になるか見てみるというのも手ですね・・・あ、これも密造でしょうか???

2008-09-08 月 21:08:50 | URL | つち #- [ 編集]

もしや・・

http://maccian.exblog.jp/7567674/
このときのサインでしょうか?
なんだかうれしくなりコメントしちゃいました~。ワイナートに載ったんですもんね。
遅い!って言ったらしかられますかね(^^;)

2008-09-21 日 00:20:10 | URL | まっちゃん。 #4RC2UZCQ [ 編集]

まっちゃん様

もしや・・もしやです。そうです、この時です・・・と言ってもその場にいたのは、連れの方ですが。

この時は16種類のワインを、並々グラスに注がれるまま飲んで記憶を失ったようですが・・・

またこんな機会があったらいいのにと語っております。。。

2008-09-21 日 22:10:29 | URL | つち #- [ 編集]

お連れ様と私、お話してるかも~。
通訳してました^^
お会いできる機会があるかもですね。

2008-09-22 月 22:18:27 | URL | まっちゃん。 #4RC2UZCQ [ 編集]

まっちゃん様

そうかもしれません!!
ただ、かなり酔っ払っていて記憶が殆どないとのこと。皆さんに失礼があったのでは・・・と心配しております。。。

2008-09-23 火 23:53:09 | URL | つち #- [ 編集]

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Author:つちばく
札幌市在住でなぜか「江別」好き。友達は殆ど江別、そして農家・・・

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