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道産ワインを巡る旅~蘭越『松原農園』-運命のワイン

ついに6月、北海道にも初夏がやってきた!

しかし!ブログの方はカレンダーを元に戻して、5月上旬の話。

”ワイン”狂いの”連れ”の要望で、「道産ワイン」をテーマに巡った旅の記録を綴っておこうと思う。
まずは最初の訪問地、蘭越の『松原農園』から~(下戸のつちに代わり、ワインについてのコメントは連れの言葉を引用いたしました!)


今から3年前の2005年の2月、”こだわりのワイン用葡萄栽培農家が蘭越にあり”との噂を聞きつけ、初めて『松原農園』を訪れた。

吹雪の中突然やってきた珍客を、オーナーの松原研二さんは快く家の中に迎え入れてくれた。そして長時間に渡り、脈絡のない質問に丁寧に答えてくださった。その時購入したのが2003年産の松原農園オリジナルワイン。そのしみじみとした味わいが、人情味あふれる松原さんの印象と重なり、深く胸に刻まれた。それから毎年ワインを購入し楽しませていただいている。

「季節が良くなったらまた畑でも見に来てください。」

そう言ってくださったことをふと思い出し、”畑を見たら一層ワインの味わいも深まるかも”と、お忙しいことは承知の上で5月上旬にお邪魔した。
       蘭越『松原農園』 蘭越『松原農園』松原さん2


松原農園のワインは、原料の葡萄を松原さん自身が栽培し、醸造を前勤務先である北海道ワインに委託している。松原さんが育てているぶどうの品種はそのほとんどがミュラートゥルガウというドイツ系の白ワイン用品種。他にゲヴェルツトラミネール(ワイン名ではトラミーナ)も育ててはいるものの“ミュラー一筋”と言ってもいいだろう。

松原さんは出身地の広島県でもともと酒類メーカーに勤めていた。とあるきっかけで北海道ワインの「ミュラートゥルガウ」というワインと出会い、そのまま北海道ワインの醸造担当へ転身。これが“ミュラー一筋”人生へと大転回する運命の出会いだ。

結婚みたいなものですよ。会っちゃったんだもの。とことん付き合って良いところを見つけなくちゃね。」

松原さんは、蘭越の深い雪の重みで弛んだ葡萄を支える針金を張りなおしながら、3年前と変わらないミュラーへの愛着をこう表現してくれた。
       蘭越『松原農園』松原さん2 蘭越『松原農園』松原さん1

「僕は幸運ですよ。ミュラーとの出会いがきっかけで北海道にきて、ミュラーに適した土地を探し回ったんです。結果手に入れた土地が本当にミュラーに適していた。ミュラーは秋の収穫前に気温がぐっと下がらないと、酸を残すのが難しい品種なんです。蘭越は秋の寒暖差が大きく、夜の冷え込みもあるので、酸のしっかり残ったミュラーを作ることができると思っています。」

松原さんが目指しているのは普段の食卓にあがるワイン、つまり食事を邪魔しない、和食にも合う”デイリーワイン”だという。実際口にすると、フレッシュな香りにしっかり残った酸とほのかな甘みが調和していて、お食事と一緒にどんどん飲めてしまう。派手に主張することなく、それでも松原さんのワインだとわかる。

「葡萄づくりはその土地に合った品種を見極めることが重要です。当たり前だけどこれを実行するのは大変なんです。僕は幸運にも自分の作りたい品種が土地に合っていた。あと自分にできるのは作業に力を尽くすだけ。作業とは鮮度だと思っています。最適期に半日で収穫してその日中につぶす。それだけです。」

3年前に語ってくれた言葉を思い出した。
                 蘭越『松原農園』松原さん3

「幸運」- 松原さんは全てを”自分の実力”だなんて言わずにこの言葉で語りつくしてしまう。そのワインには、人や葡萄や畑との出会いに感謝しながら作っている松原さんの謙虚さがそのまま搾り出されているように見える。そして酒の販売から醸造を経て、最終的に葡萄栽培へと辿り着いたのも、ワインづくりは人智を超えたものという自然への畏敬の念に至ったからではないかとも思う。

色々なワイナリーを見学させていただいたが、一つの品種を極めるタイプのワイナリーは本当に珍しいと思う。2007年のワインがもう少しでリリースされるので、松原さんの強い信念が醸したミュラートゥルガウを、また今年も楽しみに待ちたい。

2008.06.04 | | Comments(0) | Trackback(0) | 出張報告!

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Author:つちばく
札幌市在住でなぜか「江別」好き。友達は殆ど江別、そして農家・・・

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