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昭和初期の邸宅で頂くフレンチ - 小樽 『ラ シュミネ』

さて、黒松内で生命の源、味の原点の”塩作り”を見た後、いくつかの寄り道をし、辿り着いたのが港町、小樽。なぜか”観光客相手の街”という思い込みがあり、いつも通過してしまうのだが、今回はここで立派なディナーを頂戴しようと、目的地に据えた。

『ラ シュミネ』 レストランは小樽市の歴史的建造物=海宝樓の中にあると聞いていたが、意外にも完全に”和”の建物がお出迎えでビックリ。
       ラ シュミネ 海宝樓 ラ シュミネ外観

ここは戦前に日本有数の船会社だった板谷商船の創立者、板谷宮吉氏の邸宅だった。木造2階建ての母屋に石造りの洋館が併設されている。『ラ シュミネ』があるのはこの洋館の地下、かつてビリヤード部屋として使われていたスペース。港を見下ろす高台に夕日を浴びてセピア色に染まる壁面は、かつての小樽の繁栄を映し出しているようだ。


店の前に薪がいっぱい積まれている。”シュミネ”とはフランス語で”暖炉”のことらしい。なんか雰囲気よさそう。。。と、扉を開けるといきなりスリッパが用意されていた。ちょっと戸惑っていると中扉が開いて、オーナーシェフの花形信行氏が現れて「どうぞ、いらっしゃいませ。」と元気に出迎えてくれた。
       ラ シュミネ店内暖炉 ラ シュミネ厨房

安心してスリッパを履き中に入ると、レンガの壁に囲まれたこじんまりとした部屋。その真ん中で美しいレンガ色の火を燃やす大きな暖炉が目に付いた。その瞬間なんだかホッとしてしまって、スリッパ姿でダラリと腰掛けた。

ふと気が付くと、花形シェフ曰く「隠しようがない」くらい、見事なオープンキッチン。180度シェフの動きを観察できる。しかも客席と厨房の距離が驚くほど近い。これもシェフ曰く「黙っているのが不自然」な限り。どの角度からでもお客様との会話が可能だ!

しゃれっ気たっぷりの花形シェフ、実は江別フレンチの『シェ・キノ』オーナー、木下淳氏の元同僚。木下シェフから「間違いない!」と太鼓判を押されていたので、本日はディナーコースを完全おまかせでお願いした。
       ラ シュミネ・前菜カスベ ラ シュミネ・ホウレンソウのポタージュ

まず現れたのは前菜の「カスベのサラダ仕立て」。さわやかなグリーンの下に低温でじっくり火を通してトロトロになった薄ピンク色のカズベ、その下にはやわらかく煮込んだ薄緑の春キャベツが敷かれている。その周りには魚のダシをゼリーにしたものや、いろんなソース、キャビアやいくらなどが散りばめられていて、いくつもの味の変化を楽しめる。

続いて「ホウレンソウのポタージュ カプチーノ仕立て」 この温度が絶妙で、カプチーノの泡のやわらかな食感とマッチ。緑色は濃いがホウレンソウの苦味は全くない。花形シェフはフレンチに馴染みのない方でも抵抗なく食べられるよう、ユニバーサルな味を心がけているという。こちらもホウレンソウの香りを生かしながら、玉ねぎやポワローなどで甘みをプラスしまろやかな味に仕上げている。
       ラ シュミネ・アンコウのソテー ラ シュミネ・青じそのソルベ

お魚は「アンコウのソテー サフランソース」 アンコウというと、「アンコウ鍋」=冬のイメージが強いが、花形シェフの説明によると、今のアンコウはより近海のもので新鮮、「アンコウが美味しいのは今!」だそうだ。フォークでホロホロと崩れるほどやわらかいアンコウと、引き締まった感じのサフランソースがとてもいい。このソース、すっかりお気に入りでパンで一滴残らずぬぐって頂いた。

お肉料理の前のお口直しは「青シソのソルベ」。これはオープン以来ずっと変えていないそうだ。実は『シェ・キノ』で木下シェフが「赤シソのソルベ」を出していたのをヒントに作ったところ、お客様に好評で定番になったとか。。。お口直し以上にデザートでお皿いっぱい食べたいような一品だ。
       ラ シュミネ 十勝産牛肉のソテー ラ シュミネ・デザート

メインのお肉料理は「十勝産牛のソテー」。こちらではフレンチのコース以外に、和牛の鉄板焼きもやっているので、これは得意中の得意。味は言わずもがな。

デザートは「清見オレンジのソルベとバニラアイスとケーキの盛り合わせ」。甘さ控えめで軽く、しっかりした味のコースの締めくくりにピッタリ。

繊細に見えてしっかりとした輪郭のあるフルコースディナー、そして歴史的建造物の中に最新の設備(トイレが特に・・・)という面白さ、それに何といっても花形シェフのエンターテイナー性が加わって、3倍おいしい場所だった。

帰り際に花形シェフから・・・

「一応営業は21時までになってますが、うちは電話1本で21時以降もオープンする店なので、どうぞお気軽にご利用ください。おいしいお酒とおつまみをご用意しますよ。これはここにいらっしゃったお客様だけにご案内している裏メニューです。」

とコッソリ! 本当に花形シェフには申し訳ないが、自分だけの「隠れ家」にしたい、そんな店だった。


ラ シュミネ

小樽市東雲町1-19 海宝樓B1F  map
TEL/FAX 0134-33-1885 / 0134-33-1885

営業時間 【ラ ン チ タイム】 11:30~14:00 オーダーストップ
       【ディナータイム】 17:30~21:00 オーダーストップ

定休日  毎週火曜日

2008.05.06 | | Comments(0) | Trackback(0) | 出張報告!

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つちばく

Author:つちばく
札幌市在住でなぜか「江別」好き。友達は殆ど江別、そして農家・・・

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