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『麦』つながり ~ 江別&札幌手づくり麦酒

2月2日(土) 札幌東区にある手づくりビール工房『札幌手づくり麦酒』を訪ねた。

完全下戸のつちが何故?・・・実はこの工房で江別の農産物がビールになっていると聞いたからだ!

説明どおり札幌軟石の旧玉ねぎ倉庫の建物を発見! 夕暮れ時のビールタイムに到着すると、折りしも入り口に明かりが点った。う~ん、なかなか趣きがある。

入り口を入るといきなりガラス張りの空間に醸造設備の全景が臨める。
           札幌手づくり麦酒工房・入り口札幌手づくり麦酒工房・醸造設備1

当然向こうからもこちらがよく見えるようだ。中で作業をしていた醸造家の堤野貴之さんが、ガラス戸を開けて「どうぞ。」と迎えてくれた。


眼鏡とカメラが一気に真っ白になる蒸気たっぷりの部屋に入ると、何ともいい香り♪ 酒の匂いというより麦ワラの布団にでも潜り込んだような甘い香りだ。それもそのはず、ここでは発酵前の麦汁=麦ジュースを作っているのだ。

この時1人で醸造作業をしていた堤野さんは、ビールにのめりこみ、飲むだけでなくビールづくりを学びたいとカナダの醸造所で2年間無給で働いた後、、仲間4人と4年前にこの「地ビール工房」を立ち上げた。

ちょうど訪ねた時はぶっ通しで4時間作業した後。「苦にならないですか?」との愚問に、「なりません!」とキッパリ迷いのない返事。それどころかやればやるだけ面白くなってきて、今では「麦から自分で作りたい!」・・・そうだ。

そんなに面白いという地ビールづくり、どんな作業なのだろう? 最初の大鍋の中をのぞくと”麦がゆ”のようなものが入っている。粉砕した麦芽に加水したものだ。この鍋の下から滴り落ちた麦汁を次々に隣の鍋に溜める仕組み。

堤野さんが満タンになったタンクから、蒸気の上がる”搾りたて(?)”の麦汁をコップに汲んでくれた。

「あま~い。おいしい。体によさそう!」

甘いホット麦茶のような味。はっきりとした甘さだが、これが麦芽そのものの甘みだという。
これにホップを加えて煮沸し、冷却したら酵母を加えて発酵させる~という過程で約40日でビールが完成する。作業は単純だが、原料の麦や工程で様々な個性を持ったビールが出来上がる。
札幌手づくり麦酒工房・大麦tr札幌手づくり麦酒工房・醸造作業札幌手づくり麦酒工房・堤野さんtr

「黒ビールって何で黒いかわかりますか? なかなか黒ビール用の麦芽なんて見る機会ないですよね。」

堤野さんが大袋を開けると、こんがり日焼けしたような麦芽が入っている。「食べてもおいしい。」と言われてかじってみると、確かに香ばしくてイケル。これは麦芽を焙煎しているためとのこと。

「ウチのような超小規模醸造の最大の利点は、少量多品種を作れるということなんです。原料の麦芽だけでもかなりの種類を扱ってます。殆どが輸入麦芽なんですが、今トライしているのが、北海道のハルユタカの麦芽を使ったビールなんです。」

えっ、小麦でもビールが作れるの???

ビールの原料は殆どが大麦。でも世界的に見ても小麦やライ麦を使ったビールはあるそうだ。違いは酵素の量。小麦は殻がすぐ取れてしまうので、十分な酵素が得られない。そのため大麦とブレンドして作るのが一般的とのことだ。

それにしてもハルユタカのビールってどんな味なのだろう?

「今初仕込みのものが発酵中ですが、初めてにしてはいい仕上がり具合かなと思ってます。特徴は香りですね。なぜかトウモロコシのような香りなんです。」

トウモロコシか・・・北海道っぽくていいなぁ~。堤野さんが”ハルユタカ・ビール”に挑戦している理由も「ここにしかない、独自のビール」を作りたかったからだと言う。そしてこの初仕込みビールを江別でお披露目する計画だ。

「実は個人的に江別に思い入れがあって、将来は江別のレンガ造りの建物でハルユタカ・ビールを仕込んでみたいんです。」
      札幌手づくり麦酒工房・ビアホール札幌手づくり麦酒工房・手づくりビール

堤野さんの瞳の輝きを見て、”ハルユタカ・ビール”への期待感を膨らませながら、2階のビアホールへ。本日の5種類のビールの中から、連れが選んだのが「カスケードラガー」。
”フルーティー”との説明どおり、鼻を近づけるとトロピカルな香りがする。

「すごく極め細やか。舌触りも違うけど、一番違うのは喉越し。すっと喉を通る感じ。」

何でも「自然派ワイン」に似ているとか。人間の本能で体が「イイモノ」として受けつけるものは、抵抗なくすっと喉を通り体に入っていく。そんな印象を受けたそうだ。

ビールもワインと同じように、種類によってお料理の相性があったり、飲み頃の温度があったりと、楽しみ方は幅広いそうだ。今は醸造で手一杯という堤野さんだが、何とか時間を作ってビールの楽しみ方を伝えていく活動をしたいとのこと。それでも「手づくり」という原点だけは貫いていくそうだ。

「手作業と機械と何が具体的に違うかは説明できません。もしかしたら結果は何も違わないかもしれない。でも手でやることで自分の思いがビールに溶け込んでいると信じたい。」

「思い」があって初めて「モノ」は作られる。そんな当たり前のことにあらためて気づかされた。人間とビールと、生きているもの同士の見えない波動が人智を超えた美味を生むのだろう。
                   札幌手づくり麦酒工房・カスケードラガー



『札幌手づくり麦酒』

札幌市東区北26条東1丁目3-8 MAP
tel:011-752-2550 (月曜定休)

ビアホール:17:00~23:00
体験醸造もやってます!(予約制 11:00~20:00)

2008.02.06 | | Comments(2) | Trackback(0) | 江別

コメント

「スキップ」で

特集組まれていて、このビール工房気になっていたんですよね。

職人の気持ちが、ステキな逸品をつくりあげているのが伝わってきます。

2008-02-06 水 22:46:57 | URL | みどり #- [ 編集]

みどりさま

アルコールとは無縁の人生なのですが、やはり作り手の話を聞くと、興味がわきますね。
ハルユタカビール、楽しみです!

2008-02-08 金 21:14:42 | URL | つち #- [ 編集]

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Author:つちばく
札幌市在住でなぜか「江別」好き。友達は殆ど江別、そして農家・・・

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