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新春スペシャル-雪虫考

ジビエの後は「雪虫」だ!全く関連性がないといえばないのだが、”北海道ならでは”という意味においては、つちにとっては同レベルの興味対象なのだ。。。

かねてから気になっていた「雪虫」について、おもしろい本を見つけたので読んでみた。
森の昆虫記〈1〉雪虫篇 (1976年) 河野広道著

著者は昆虫学者として、”森林の害虫”としての雪虫を研究した人物。この本はその研究結果をまとめたものなのだが、意外な書き出しに思わず惹きこまれてしまう。

「私は郷土の森林が荒廃してゆくさまを目のあたりに見て、自分の屋根が破れ壁に穴があいてゆくのを座視している時のような何ともいえない重い気持になっている~一人一人の国民が、ことに林業にたずさわる者と施政者とが心から森林を愛するようになるならば、そしてその愛が正しい理解にもとづくものであるならば、日本の森林は荒廃から救われるであろう。」

今から60年前、終戦直後に自然破壊への警鐘を鳴らしていたわけだ。そして森林を愛し、正しく理解する意味についてこう記している。

「このような見方、考え方は我々自身の生活を正しく理解するためにもまた必要であるように思われる。すべての人々がこのような科学的な見かたをもって人類社会のことをも反省するならば、どうすれば美しい社会をつくることができるかということが判るだろう。そして争いの根源や不幸の源を生むような社会的条件を除去して、なごやかな豊かな生活を楽しむ日が約束されるであろう。」


彼の「科学的見方」とは、森林を樹木の集団という”物質"として見るのではなく、多数の生物が生き、環境の影響で絶え間なく変化する”生きた存在”として実感することなのだ。

彼は”森林の害虫”である雪虫を、ある時は「マリヤ」と呼び、またある時は「天使」とも表現している。そしてその文章は叙景詩とも思えるほど優美で驚かされる。まさに愛をもって対象を研究しているのだ。そしてその姿勢が、何か問題があった時に、その原因である対象を愛をもって理解することが人間社会でも大切なことを教えてくれている。

そういえばシュタイナー農業講座―農業を豊かにするための精神科学的な基礎の中で、自然を「巨視的に」見ることが大切だと唱えていた。やはり関連あった・・・

去年は「食べ物」についての色々な事件も多かったけど、自分が食べているものがどんなところで生れてどうやって育ってきたのか、お皿の中を穴が開くほど見つめていてもイメージできないのが現代社会。

対して北海道での自分の暮らし・・・

「今日○○農園からコレもらって来た。○○さんの作った野菜だから、こりゃきっとクセあるけど野生的で旨いにチガイナイ・・・!」

なんて極めて非科学的な根拠で食べる前からほくそ笑んでる!でも頭の中で色々なものを思い浮かべ、色んな感情を抱きながら食べるのって、意外に”科学”してるのかも。

いずれにしてもそんな感性が育つ環境に暮らせるっていうのは幸せだ!
お世話になっている江別の農家のみなさま、ありがとうございます。。。

2008.01.04 | | Comments(0) | Trackback(0) | 未分類

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Author:つちばく
札幌市在住でなぜか「江別」好き。友達は殆ど江別、そして農家・・・

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